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江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮彫りにしていきたいと思います。自然が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆さまにとって何らかの情報になれば幸いです。何気ない散歩道が、もしかしたら今までにない輝きを放ち “特別な場所” に変わるかもしれません。
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★鎌倉の淡水魚紀行★ 鎌倉では珍しい淡水魚を発見!モロコの仲間か?

20180704163634.jpg20210605204923.jpg20180704163700.JPG20180704161553.JPG20210617204913.jpg20200128154538.jpg

ここは鎌倉西部にある鎌倉広町緑地の谷戸。
あれだけ待ち焦がれていた春なんて一瞬に過ぎ、あっという間に初夏を迎えました。
太陽はギラギラ燦々、肌に突き刺さる日差しから逃げたい一心で日陰を求めます。そんな木陰をもたらす大きな木には、完熟したクワの実を鈴なりにぶら下げておりました。
実を収穫する楽しさは、鳥類だけでなく人間の本能にもシッカリ組込まれているようで、訪問者たちの口を紫色に染めておりました。

4月は生命の息吹を感じる月でしたが、5月となれば動植物の成長の勢いを「これでもか~」と感じる月で、谷戸の湿地帯の草々はもう背丈にまで伸びきっておりました。
小川をはじめ地熱がこもる湿地帯はまさに蛇の温床と化し(しかもこの時期はヘビの繁殖期も重なり)、実際に今日この緑地内を一時間歩いているだけでも4回も蛇に遭遇!見上げればヘビ、足元もへび、ヘビが露出する度にいちいち驚かされる事に・・・。広町緑地の職員も長い棒で脇道を叩きながら見回っておりました。

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さて、ちょっと話は脱線しますが、
魚好きの性(さが)として、もしそこに水辺があると、ふとそこへ導かれる習性がある(ようです)。当然、私にとっては小さい頃から勝手に身についたクセのようなものなので全く自覚してませんが、傍から見ると突発的かつ不思議な行動に見えるようで、人に言われて初めて気づきます。もしそこに魚がいれば、その様子に説明がつくと思いますが、大抵は期待外れでそこに魚がいません。にもかかわらず、暫くその場をじっと眺めているのだから、初めは好奇心で聞いた質問者も、だんだん私に対する疑問へと変わり「一体この人は何を見ているんだろう?」と首をかしげてしまうようです。ただその場で暫く眺めていると、魚達が自然な姿を見せてくれるので、私はひたすらそれを心待ちにしているだけなのですが・・・。

閑話休題、話を戻します。
そんな魚好きな好奇心から、そこに水があれば何気なく眺めているのですが、今日の広町緑地の小川はいつもと違います。何か10㎝ほどの “魚らしき” ものが視界に入るも、特に逃げる事もなければ微動だにもしません(通常、野生の魚はここの段階で人の気配を察知して逃げるのですが・・・)。
まっ、こういう時は大抵 枯葉などが川底に沈んでて「それっぽく」見えた・・・というオチで終わるのですが、今回に限ってはいつもと様子が違うのです。近寄って目を凝らして見ると「目」や「ヒレ」がついているし、口もパクパクしているのでそれは間違いなく「魚」である事が判明しました。

さて、ここ鎌倉広町緑地に生息する魚といえば、ホトケドジョウとドジョウが主で、季節限定でヨシノボリなどの小型ハゼが遡上する程度です。ただドジョウにしては太すぎるし、ヨシノボリはこんな形でない・・・、消去法でホトケドジョウが残るも、もしこれがホトケドジョウなら日本記録級のサイズ・・・いや、それはないであろう。そもそも、私にとって広町緑地は庭のようなもので、ここに生息する魚を知っていただけに、その先入観が余計に邪魔して、その魚の正体をより遠ざけてしまったようです。

今回は子供のザリガニ釣りで小さいタモを持参していたので、その正体を確かめてみる事にしました。と言っても相手は野生の魚です、泣いても笑っても捕獲のチャンスは1回きり!絶対に逃げられないよう、逃げ道を全て封じ、そっと、そっと、そっ~と、慎重に、慎重に、慎重ぉ~に・・、間合いを詰めます。そしてチェックメイト!魚が気づいた時には時遅し、見事タモの中へ誘導する事に成功しました。
そして正体を見てビックリ、全ての予想を覆し、何と見た事のないモロコの仲間でした。

モツゴなどは鎌倉の池に生息しておりますが、それとは全く異なる容姿。
背中には大きな銀輪を輝かせ、体にはキレイな金色ライン、中央帯は黒いラインが走り、関東ではあまり見かけないモロコで、しいて言うなら中部~西日本に生息するカワバタモロコに似ているものでした。胴体の両面に古傷があったので、おそらくサギなどに捕まりながらも、何とか逃げて命拾いしたのかもしれませんね。

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撮影の為、一時的に採取しましたが、速やかに元の場に逃がしてあげ、セリの茂みに消えていきました。私も初めて目にした魚なので、人為的に持ち込まれたものなのか、昔から生き延びているものなのか、また生息データは全く未知数ですが、優しく見守っていきたいと思います。

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