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江ノ電
フィッシュナビのブログでは、私と出会う魚や生物、そして鎌倉の身近な自然と季節を日常生活に交えて記事にしております。
普段そこにいる誰もが目にする光景ながらも、(当たり前すぎて)見過ごしがちな素朴なネタを見つけ、そこに秘めた魅力を浮彫りにしていきたいと思います。自然が相手なので記事の更新は気まぐれ!でもコツコツ地道に発信していきますので、読んでくださった皆さまにとって何らかの情報になれば幸いです。何気ない散歩道が、もしかしたら今までにない輝きを放ち “特別な場所” に変わるかもしれません。
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★珍現象★ 夏の珍百景!(クロダイ総会) in 湘南・引地川(神奈川県藤沢市)

  • 2011/08/15 20:51
  • カテゴリー:日記

20210629132937.jpg20210629133013.jpg20210629133101.jpg20210624182626.jpgファイル 106-1.jpgファイル 106-2.jpgファイル 106-3.jpg20161227114429.jpg20210624210037.jpg20170519103955.JPG

湘南は夏真っ盛り、毎年夏季になると引地川で「とある現象」が起きます。
通常ですと、ボラが群れをなして岸壁についたコケを一生懸命に食べている光景が見られますが、夏季になるとこれら光景が一転します。

川を覗いてみましょう。そうするとボラに続き・・
ボラ、ボラ、ボラ、ん?(一旦パスッ)、ボラ、ボラ、ん?、ん?、ボラ、おッ?、おっスズキ、おッ?、おッ?、え?  ×10、×100、いや数百匹、一面だらけ、何じゃこりゃ~、
と驚愕されることでしょう。

通行人を驚愕させた犯人(犯魚?)は、何とクロダイの大群!まるでこの海域にいる大きなクロダイだけをこの川に寄せ集めたようで、私も初めてこの光景を見た時には、鳥肌が立ちました。
クロダイ釣りもろくに知らない私が、一晩にして「全国のクロダイ釣り王者」になってしまうのか? 不謹慎ながらそんなヤラしいことを考えてしうほどで、ウチに家宝として飾ってある自慢のクロダイ魚拓も今日に限っては小さく見えた。(昔、クロダイに挑んだことがありますが、全く食い気なしにてクロダイの圧勝!どうやら釣りの対象にはならないようです)。

私一人の心に留めとくのは勿体ないので、より多くの方に驚愕な気持ちになってもらうために、この記事に書くことにしました。もし興味のある方は下記参考してみてください。


1)観察の条件(場所は? 時間帯は?)

場所は藤沢市の引地川河口域。国道134号の橋~上流に向かって~3つ目の橋までの間が観察ポイントです。時間帯は、干潮時(水位が低い時)のタイミングを見計らって行くのがよいでしょう。河口域は、潮の干満の影響をもろに受けますので、満潮時ですと水位が高すぎてクロダイを見ることができません。同じ干潮でも、引きが著しい「大潮」や「中潮」の日程を選ぶとよいでしょう。

2)見所は?
これは何といっても、普段なかなかお目にかかれない巨大クロダイ達のお披露目会であると言っていいでしょう。見るところ全て40センチ以上の大型個体で、目測でも50センチ以上、いわゆる “年無し(※)” も多く混じります。時にはそれを凌ぐ化け物も、群れの中にコイがいると思いきや、よく目を凝らしてみると超巨大クロダイと判明した時には流石に鳥肌が立ちました。

3)この現象はなぜ?その真相は?
この奇現象は、決して天災地変の前兆でもなければ、天からの贈物でもありません。実は毎年、夏頃になると(全国レベルで)でごく普通に見られる光景です。
これらクロダイ達はみな痩せており、これは産卵後のクロダイたちの集まりだったのです(クロダイの産卵期は4~6月ぐらい)。おそらく、虫落とし(体についた寄生虫を淡水域で落とす)、保養を兼ねコンディションを整えている、いわば湯治的なものではないかと(私は)推測しております。
そして一定期間ここで過ごすと、再び海に帰っていきます。

この集団行動の真相は私にも分かりませんが、
この時期はクロダイにとって産卵後の回復期になっているので、ここ引地川はクロダイにとっての保養場になっているのかもしれませんね。


※)年無し(としなし)

50センチを超えるクロダイを “ 年無(としなし)” といいます。クロダイは成長がとても遅く、このサイズになるともう何歳か分からないぐらい長い年月がかかっている、という例えからきています。またクロダイは性転換する魚として知られており(オス♂⇒メス♀に性転換する)、若い頃は全てがオスですが、ここまで大型サイズになると殆どが♀(メス)になります(←魚の世界ではよくある話です)。
以前、「年無し」のウロコを採取し年齢査定を行ったところ13歳でしたので、このサイズになるまでには10年以上かかることが判明しました。

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